一気に読んでしまいました 「竹林はるか遠く」

1986年にアメリカで刊行され中学校の教材として採用された本が日本語訳されました。

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内容は太平洋戦争の敗戦が濃厚となった朝鮮半島から母と女子二人が引き揚げる時の壮絶な体験を綴ったものです。

戦争という非日常では我を捨てなければ生きていけないこと、そしてそういうことは二度としてはいけないことをこの本は教えてくれます。

男の子を残し子供二人を連れて日本に帰りついたもの、故郷はなく失意の中での母の氣持ちは何とも言えない思いにさせます。

その死を乗り越えて行く作者である「ちっちゃいの」とその姉の健氣さに涙が出ます。

この本は終戦前後の韓国での事実を伝えただけです。
けっして韓国での彼女たちは引き揚げ者に対する対応を批判しているわけではありません。
事実は事実ですし、これが戦争なのです。

私の父も満州から引き揚げてきました。
満州に住んでいる時のことは良く話しましたが、引き揚げの時の話は全くしませんでした。
もちろん船上で母を亡くし水葬にした辛い思いがあるからかもしれませんが
一度だけ酔った時に「修羅場じゃった」と一言いいました。
それこそこの本に書いてあるようなことを体験したのだと思います。

今ある生活はすべてこういった方々の体験の上にあります。
そのことをもう一度子供達にも伝えたいと思いますしお姉ちゃん達にも読ませたい本です。

by booska1958 | 2013-08-19 04:51 | 理事長のお氣に入りの本 | Comments(0)

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