チメロサール含有ワクチンは自閉症発症のリスクにはならない

自閉症の発症について取りざたされているのがインフルエンザワクチンの製品の一部に含まれている保存料チメロサール。
いまだによく問い合わせわれますので、記事をエントリーします。

チメロサールのほぼ半分は水銀から成り立っています。
チメロサールの含有ワクチンは徐々に減少傾向にありますが、
すべてのインフルエンザワクチンでチメロサールフリーのものになったわけではありません。

ただ、チメロサールは後方視野的(過去のデータを検証する法)な研究からも自閉症との関わりは否定的な文献が多く、自閉症との因果関係は否定されています。

また意外な結果の論文もあります(チャイルドヘルス 2010.12)

出生時から7ヶ月、あるいは出生時から20ヶ月の間に体内取り込まれた水銀量と自閉症の関係には負の相関があったそうです。

つまり、水銀量の多い方が自閉症の発症率が有意に少なかったのです。これには推測があって発症した子供の親が、極力水銀量の含まれていない予防接種を受けさせたからでは?とされています。

いずれにしてもチメロサール含有のワクチンを接種しても自閉症の原因にはならないのは明確にされていますので、安心してインフルエンザワクチンの接種を受けてください。

なお、何度もこのブログでも掲載していますが、現在クリニックで使用中の北里研究所のプレフィドルシリンジ型のものは、チメロサールを使用していません。

by booska1958 | 2010-12-03 21:16 | インフルエンザ関連情報 | Comments(0)

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