家族歴のある女性は授乳で乳がんリスクが低下する

乳がんは女性の悪性腫瘍の中で最も多い疾患です。

メディカル トリビューンのVol.42,No.42からの記事です。

乳がんの家族歴を持つ女性が授乳を経験すると、閉経前に乳がんを発症するリスクが低下するとの報告をBrightn and Women's病院とハーバード大学の共同研究で発表されました。

乳がんの確立された危険因子は4つほどあります。
①家族歴
②初潮の早期発来
③非出産
④高齢で第1子出産

1997年から2005年まで経産婦6万75例のデータ分析です(かなり大掛かりです)。
この中で乳がんの発症者は608例でした。

第1度親族に乳がん歴があって授乳を経験した女性では授乳経験のない助成に比べ、乳がんの発症リスクが低かった。またこの関連は授乳期間、完全母乳であったか否か、無月経の経験の有無で変化することはなかった。

一方乳がんの家族歴のない女性では授乳と乳がん発症リスクとの間に関連はなかったそうです。

今後は遺伝子型と授乳との関係などの研究が必要ですが、「授乳は、このほかにも母子双方の健康上の有益な複数の影響をもたらす。これらの数々のデータにより乳がんの家族歴がある女性には、授乳を強く推奨すべきであることが示唆される」と結論しています。

思わぬ効用というか、母乳育児の重要さを感じますね!

by booska1958 | 2009-10-24 00:09 | ワイズレディスクリニック | Comments(0)

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