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「母乳育児推進と乳業会社の溝をなくしたい!」

「母乳育児推進と乳業会社の溝をなくしたい!」

こんなタイトルをつけただけできっと母乳育児推進する方達からは何を馬鹿な事を言われるかもしれません。

あくまで私はお母さんと赤ちゃんを母乳育児や人工乳を与えたことで善悪の評価をしないで欲しいのです。
専業主婦とワーキングマザー、分娩方法などもそうですが、
どちらに優劣があるわけではないのに比較論ばかりがこの妊娠・出産・育児ではまかり通っています。

昨日このブログで「人工乳マーケティング規制:WHOコードの完全実施国は19%」という記事を書きました。

http://yslc.exblog.jp/20438819

その記事をSNSでつながった戸田千先生がこのWHOコードについて書いてくださいました。

http://smilehug.exblog.jp/19701591

先生もこの中でお話しているようにどうしても母乳育児を推進する側と乳業会社というのは
同じマーケット上にありますから対立してしまう立場にあります。

でもお母さんや赤ちゃんにはどちらも必要なものですし、それは関係のない事です。

この両者の溝を埋めることは出来ないでしょうか?

私はやはり「食」に関することですから国がメディエーターの役をやるべきだと思います。

例えば、

1)国は今までのような小手先ではなく少子化対策に本腰を入れる。

マーケットが拡大(少子化が改善)すれば比率は下がっても収益は上がる可能性があります。
そして母乳育児の良さを伝えつつもミルクの立場は守られます。

2)母乳育児を推進する事を法律化します。

母乳育児を推進することをきちんと国が宣言して、母乳育児の良さを伝える事を行政や医療機関に徹底する。
WHOが6カ月間の完全母乳育児の実施率を2025年までに世界で50%以上に引き上げることを目標としているのですから日本がもし満たしていないのならそれに対応する国策をとる。

3)WHOコードを遵守する事を法律化します。

当然企業活動を制限します。

企業活動を制限するというと企業にとっては死活問題ですが、実は少子化により乳業各社は収益が悪化していて、今まで丸抱えのようだった学会や分娩施設への援助は負担になっているのが現状で
実際に営業部門はかなり削られています。
企業にとっても渡りに舟だと思います。

4)その上で良質なミルクを開発し、供給する所には国がちゃんと援助する。

現実、低出生児用のミルクは乳業会社からの提供を受けている施設が多いです。
アレルギー除去のミルクも必要な子達がいます。
こういったものを作るにはそれなりに開発費用の負担もあり収益もまずありません。

M社のミルクはスティックタイプでかさばらないし、
スプーンで入れる手間もないしミルクも濃度も一定になります。
このミルクを開発するのにかなりの投資だったと思います。

5)母乳育児を推進する側も乳業会社も大人になる。

これが一番難しいのですが…

母乳育児を推進する側も乳業会社を敵対視するような言い方は
色んな事情はあるでしょうが止めたいものです。
そのいい方がミルクを与えるお母さんやミルクで育っている子供達を否定しかねないという事を理解して
母乳育児を推進する方法を学ぶ努力をする。
残念ですが母乳育児を推進する側には医療者にありがちな
「支援」という名の「支配」を感じることが間々あります。

乳業会社も口先だけで母乳が一番というのではなく、
WHOコードを遵守することを堂々と宣言して企業活動をして欲しいです。

そしてお互いの立場はお母さんと赤ちゃんにとってどちらも必要で共存すべきものと
対等の立場で話し合う機会があるといいですね。

by booska1958 | 2013-09-23 17:27 | ワイズレディスクリニック

人工乳マーケティング規制:WHOコードの完全実施国は19%

人工乳マーケティング規制:WHOコードと言うのがあります。

詳しくはこちらのPDFファイルご覧ください。

http://www.jalc-net.jp/International_code.pdf


今回の調査では、同コードが定める全ての推奨を反映した法律を制定しているのは,報告のあった199カ国中37カ国(19%)に過ぎないという結果でした。

生後6カ月間の完全母乳で育つ乳児は世界で推定38%です。


これはお母さん自身の考えもですが、周囲の環境も影響があります。

今回の報告書によると,2011年におけるWHOコードの実施状況は以下の通りです。

・69カ国(35%)が母乳代替品の広告を完全に禁止

・62カ国(31%)が医療サービスにおいて母乳代替品の無料サンプルの配布や低価格での提供を完全に禁止

・64カ国(32%)が母乳代替品の製造業者から医療従事者へのいかなる種類の贈与も完全に禁止

・83カ国(42%)が母乳育児の優位性に関する説明を母乳代替品のラベルに表示することを要求

・45カ国(23%)が実施・監視システムが機能していると報告。


日本の分娩施設では当たり前のように母乳代替品(いわゆるミルク)が配布されている施設があります。
もちろんワイズレディスクリニックでは無料配布はしていません。
また院内に人工乳や哺乳瓶などをイメージするものは出来るだけ置かないようにしています。

他国のミルク缶を見た事はありますか?
日本では赤ちゃんの写真やイラストが使われていますが、
これは法的な規制はないですが明白なWHOコード違反なんです。

国民皆が母乳育児を理解して、周囲の環境を母乳育児のために変える事が大事ですね。

記事はこちらからです。

http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtnews/2013/M46370041/

by booska1958 | 2013-09-22 10:15 | ワイズレディスクリニック

母乳と早期う蝕の関連「十分なエビデンスなし」との米国歯科医師会のレポートです。

従来乳歯がはえてきたら母乳育児はむし歯の原因だから止めるようにと言われてきました。

私はこの件に関しても十分な歯のメンテナンスを行えば十分なのでは?と思っていたのですが、
米国歯科医師会が最近それを裏付けるレポートを提出しています。

要約はこちらからどうぞ。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23372130

この中で母乳育児とう蝕の間の関連を認められなかったとしています。

従って米国歯科学会としては
1)米国の小児学会の生後6カ月までの完全母乳および離乳食開始以降の母乳継続を支持。
2)米国小児歯科学会の早期う蝕予防については布や柔らかい歯ブラシを用いた口腔内細菌のコロナイゼーション抑制を引き続き勧める

この2点が示されています。

昨日外来に来られたお母さんが1.5か月健診で保健師さんに
「まだ母乳あげているの!虫歯になるから止めなさい!!」と強く言われたそうです。

今後はこのような言動は慎んでもらいたいですね。
しっかり歯のメンテナンスを行いながら母乳育児すれば良い事ですからね(^^)/

この記事はクリニックブログからの転載です。

by booska1958 | 2013-02-25 00:02 | ワイズレディスクリニック

卒乳の時期について 世界的な平均は4.2歳 でもこの数字に縛られる必要はありません。

日本では1才前後で卒乳を考えるようなところがあります。

日本は歩くのもそうですが、どうも世間が早熟を要求しているような氣がしています。

横文字の文献で申し訳ないのですが、
この調査ではいわゆる卒乳の時期は世界的な平均では4.2歳だそうです。

http://www.breastfeeding-magazine.com/extended-breastfeeding.html

ただしこの調査で出た数値に縛られる必要はないと思います。
私たちは「哺乳動物」ですが、他の哺乳動物同様に乳離れの時期は来ます。
それが半年だろが6歳だろうが相応の理由(お母さんが抗がん剤を飲んでいるなど)がない限り、
赤ちゃんが決めたのなら構わないのだと思います。

ですから1歳を過ぎたら卒乳とか、妊娠考えたら卒乳とかという
エビデンスのない卒乳には紛らわせられないようにしましょう。

この記事はクリニックブログからの転載です。

by booska1958 | 2013-02-11 18:02 | ワイズレディスクリニック