先天性風疹症候群についての国際感染症研究所のレポートです!

クリニックブログに投稿した記事の転載です。

IDWR 2013年第35号<注目すべき感染症>として先天性風疹症候群(CRS)が取り上げられています。

この中で、『2005~2011年まで、CRSの報告は年0~2例で推移していた。2012年には5例、2013年第35週(2013年9月4日現在)までには13例の計18例が報告されている』とあります。

これは日本が感染症に対して先進国であるなら非常に深刻な状況と言えます。
風疹は春から夏にかけて流行します。
このままの状態が変わらなければ東京オリンピックすら危ぶまれる状況になりかねません。
18例の報告1覧がこちらです。

先天性風疹症候群についての国際感染症研究所のレポートです!_d0231873_6183129.gif


この中でも感染経路が不明なものがあります。
これが風疹で問題になる不顕性感染(症状が出ないで感染している状態で本人も周囲も感染の自覚は無く排菌だけしている状態)風疹では不顕性感染が約15~30%程度あると言われています。
つまり周囲の人が氣がつかず妊婦に風疹ウィルスに感染させたり、
妊婦が風疹ウイルス感染に気付かずに経過している場合が起こるのです。

出来ることはただ一つ。

抗体のない方はワクチンを接種する。

ただそれだけです。

レポートはこちらです。

http://www.nih.go.jp/niid/ja/rubella-m-111/rubella-idwrc/3919-idwrc-1335.html

by booska1958 | 2013-09-21 06:55 | ワイズレディスクリニック | Comments(0)

名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。