日本の70年代にもいいアルバムが沢山あります 「キャラメルママ/Tin Pan Alley」

「Tin Pan Alley」は当初「キャラメル・ママ」として活動していました。

キャラメル・ママとは、学園紛争真っただ中の1969年ごろ、大学周辺で活動家学生に対して駄菓子を配布して、暴力的な運動の中止と学業への専念を訴えかけた中年女性たちを指します。
これが「過保護な母親」を指す表現としても用いられました。
そのためここでは和製英語としてカタカナ書きしています。

またTin Pan Alley(ティン・パン・アレー)とは、もともとはアメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタンの28丁目のブロードウェイと6番街に挟まれた一角の呼称です。
そのためこちらは英語表記しています。

さてそんな細かいことはともかく、
キャラメル・ママからTin Pan Alleyに改名して2枚のアルバムを出しています。
こちらは1stアルバム(1975年作)。

日本の70年代にもいいアルバムが沢山あります 「キャラメルママ/Tin Pan Alley」_f0141246_22415791.jpg


多彩なゲストが入り乱れてバンドと言うよりアーティストの実験のような感じですが、
そんなことを感じさせないほどバランスよくまとめています。
如何に4人のメンバー、細野晴臣、鈴木茂、林立夫、松任谷正隆(後に佐藤博が参加)が凄かったのかを思い知らされるアルバムです。

当時、今の人には信じられないかもしれませんが、
日本語とロックが合う、合わないなどという論争が音楽雑誌でもラジオでも真顔で繰り広げられていました。
そんな中に彼らが「ほれっ!」と答えを出したのがこのTin Pan Alleyだと思います。

正に日本語ロックの答えと言えるのではないかなぁ。

by booska1958 | 2012-10-16 00:01 | 理事長のお氣に入りのCD | Comments(0)

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