朗報!白血病ウィルス(HTLV-1)の検査が全国一律に!

今日の日経新聞に管 直人首相が、今年度中に妊婦を対象にした全国一律の抗体検査を今年度中に実施する方針を確認したとの記事がありました。

今年の4月10日のこのブログ記事を再掲します。『  』の部分です。

ワイズレディスクリニックはATL(成人型T細胞白血病)の検査を開院当初から行っています。
これは、私が大学時代の恩師(もう20数年前です)からこの病氣についてレクチャーを受け、検査の重要性を教わっていたために行って参りました。

ウィルス性のこの血液のガンは生涯発生率は5%ですが、根治が難しい一つです。
従ってウィルス感染を防ぐことが大切です。

多くは母乳や性交により感染が成立すると言われています。
地域性のある疾患だったので、医療機関や一般の方の認識不足もあり、このウィルスによる感染が関東を中心に1.5倍に拡大していると言う報告があります。
人の移動が交通機関の発達で容易になったこと、検査が十分行われていないことが原因としては考えられます。

予防法として、人工乳を与えることでかなり感染が防げます。
その他母乳時期を3ヶ月までとする、母乳を凍結させてから与えるなどの方法があります。

確かに15年でATLが精密検査まで行い、陽性になった方は2名ほどです。
今までにも院内のアンケートで、おそらく医療関係の方からだと思うのでですが、検査費用が高いのに一般的ではない無駄な検査ではと言う指摘を受けたこともあります。
しかし、今回の報告はこういった考えを改めるべきであるとの見解です。
今後もATLの検査については当院で引き続き行って参りますのでご理解ください。

8月の患者団体との面会では来年度からだったのですから。前倒しの指示です。
私自身、前掲したように検査を批判されたり、同じ産婦人科医からも検診費用が高くなるのでうちはやらないと言われたこともありましたが、15年間正しいと思ってやってきたことが、報われたような氣がします。
少しでも感染者を出さないためにも妊婦さんの負担を少しでも減らせるように早急に始めて欲しいですね。

by booska1958 | 2010-09-14 06:47 | ワイズレディスクリニック | Comments(0)

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