今の高校生はいいなぁ・・・

先日、「高校生でもわかる日本経済」と言う本を紹介しました。

今回は高校生に語る 日本近現代史の最前線というサブタイトルがついた本、

『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』です。
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東大の文学部教授が、横浜の中高校生の歴史部の生徒に対して講義をしたものです。
単なる近現代史の授業と言うより思考させる歴史観というもので、非常に面白いです。

確かに東大で3年生以上と大学院生だけに教えるには惜しい内容です。
自分が中高生の時にさらりと流してしまった近現代史が、もちろん、いろいろな研究資料が出てきた上でのことですが、こんなに今の日本にとって重要な時代だったとは教わりませんでした。授業でも駆け足になってしまうところで人と事象だけ覚えるのが手一杯でしたから。
また、日本の政治家が外国のいろいろな学者に教えを請い、学んだものを実践していたのかがわかり、世界と日本の人の交流がどれだけ影響していたのかを教えられます。

なにより、国家間の思惑がこんなに歴史を作るあるいは変えるのか、見方一つでこんなに違うのかと、目から鱗の状態が続きます。
それからただ戦争が侵略か非戦略というだけでなく、その時代の文化、経済、社会、イデオロギー、そして国民感情などが複雑に絡み合って起こるものだということを再認識させられます。
そして歴史に学べとか、歴史は繰り返されるといいますが、第二次世界大戦以降の戦争、紛争についてもこの時代からの澱がいまだに尾を引いている事にも驚かせられる本です。

ともかく読んで見てください!
歴史観が変わります。面白いですよ!

by booska1958 | 2009-10-07 00:21 | 理事長のお氣に入り | Comments(0)

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